天然素材の漆喰の壁は、内装材として人気を集めています。また、年を経るごとに、独特の風合いが出てくることも漆喰の魅力です。
しかし一方、長く使っていれば汚してしまうこともあります。たとえば、小さなお子さんが目を離している隙に落書きを始めてしまうこともあるでしょう。そのようなときは、焦らずに最適な方法でメンテナンスを行うことが大切です。
この記事では、漆喰の壁が汚れてしまった場合のメンテナンス方法について解説します。
漆喰壁のメンテナンス方法
まずは、基本的な4つの方法を覚えておきましょう。
酸素系漂白剤を使う
シミ汚れやカビが付いてしまった場合は、日常生活の掃除にも使用することが多い酸素系漂白剤を使用しましょう。酸素系漂白剤は汚れを分解する作用があり、汚れを浮かして取り除けます。酸素系漂白剤なら、刺激臭も少なく安心して使用することができます。
【用意するもの】
酸素系漂白剤、バケツ、雑巾、ゴム手袋
【メンテナンス方法】
1.バケツに水をためて、酸素系漂白剤を溶かします。
※お湯を使用すると漂白効果が強くなるため、おすすめです。
2.ゴム手袋をした手で雑巾を浸して絞り、汚れが目立つ箇所をゴシゴシと吹きます。
※霧り吹きを使用する方法もありますが、広範囲に散布してしまい、汚れていない壁の色を白くしてしまう恐れがあるため雑巾を使用がおすすめです。

消しゴムやメラミンスポンジを使う
こすり汚れや手垢、落書きなどの軽い汚れは、消しゴムでなぞりましょう。軽くなぞることによって、汚れを吸着して取り除くことができます。
もし、消しゴムでは落とせない汚れであれば、100均やスーパー販売されているメラミンスポンジを使用してみて下さい。メラミンスポンジは、メラミンフォームという材質でできていて、奥まで見ると網目のような空洞が無数にあります。その網目で汚れを削っていくため、汚れが落ちるのです。
【用意するもの】
消しゴムもしくはメラミンスポンジ
【メンテナンス方法】
1.汚れに沿って、消しゴムを使用して軽くなぞります。
2.消しゴムで汚れが落ちない場合は、メラミンスポンジで優しくこすります。
※メラミンスポンジで強くこすると、削り過ぎてしまうため、優しく扱いましょう。

サンドペーパーを使用する
油性マジックなどの落ちにくい汚れは、サンドペーパーで削りましょう。その理由は、壁の奥まで染み込んだ油分は、簡単に落とすことができないからです。
サンドペーパーを購入する際は、削りすぎで漆喰の風合いを変えないためにも、目の細かいものを用意しましょう。
【用意するもの】
サンドペーパー
【メンテナンス方法】
1.汚れの箇所を優しくこする
※汚れが落ちないからと強くこすり過ぎると、削り過ぎてしまうため注意しましょう。

漆喰を塗り直す
広範囲の汚れを無理にお手入れすると汚れが酷くなる恐れもあるため、その場合は漆喰の塗り直しがベストです。
ホームセンターで漆喰やローラーなどの道具が販売されているので、手軽に塗り直しは行えます。しかし、漆喰塗りはコツが必要で色ムラが生じる恐れもあるため、不安な方はメンテナンスを業者に依頼してみましょう。
【用意するもの】
漆喰、ゴム手袋、バケツ、マスキングテープ、ビニールシート、洗面器、ハンドミキサー、コテ、水
【手順】
1.汚したくない箇所にマスキングテープを貼り、床にビニールシートを敷いて下準備をします。
2.バケツに水を入れて、漆喰を1/3程度入れます。
3.ハンドミキサーを使用して混ぜていきます。
4.漆喰を追加していき、混ぜます。
※ホットケーキミックスのような柔らかさになったら完成です。
5.コテを使用して漆喰を塗ります。
※漆喰が乾燥するまで、時間がかかります。
6.漆喰が乾燥したら、マスキングテープやビニールシートを片付けます。
漆喰壁の汚れ別のメンテナンス方法の総まとめ

漆喰のメンテナンス方法を解説しましたが、再度、汚れ別のメンテナンスをおさらいしておきましょう。
汚れ | メンテナンス方法 |
シミ汚れやカビなどの汚れ | 酸素系漂白剤を使う |
こすり汚れや手垢、落書きなどの軽い汚れ | 消しゴムやメラミンスポンジを使う |
油性マジックなどの落ちにくい汚れ | サンドペーパーを使用する |
広範囲にわたる汚れ | 漆喰を塗り直す |
【まとめ】漆喰のメンテナンスは、適切な選択が重要!
漆喰壁の汚れは、汚れの種類や汚れた範囲に応じて、適切な方法を選ぶことが肝心です。方法を間違えば、汚れが広がるというトラブルが発生してしまうかもしれないからです。
正しい方法を理解することで、キレイに汚れが落とせます。ぜひ、この記事を参考にしながら、メンテナンスを実施してみてくださいね。