トイレの壁を変えると、ガラリと印象が変わります。内装壁材には、壁紙・タイル・漆喰などさまざまなものがありますが、どのような壁材を選べば良いのか悩んでしまう方もいます。また、費用面が気になる方も多いでしょう。
この記事では、トイレの壁をDIYでリフォームする際におすすめの内装壁材の費用相場と選び方について分かりやすく解説します。
トイレに最適な内装壁材の種類
内装壁材には、壁紙・漆喰・タイルなどさまざまな種類がありますが、トイレに最適な内装壁材の種類について確認しましょう。
クロス(壁紙)
一般住宅で多く利用されている内装壁材のひとつです。クロスには、ビニール・布・紙などさまざまな種類があります。
ビニールクロス
塩化ビニール樹脂が主原料のクロスです。耐久性が高く、比較的安価なものが多くコストパフォーマンスに優れています。お手入れも簡単なため、トイレの内装壁材に適しています。防汚性能や調湿性能などの機能面でも優れています。また比較的施工性もよく、DIYにも適しています。
布クロス
布クロスは、綿や麻などの天然素材が使用されています。織物ならではの自然な風合いや高級感のある厚みが魅力的なクロスです。しかし、継ぎ目が目立ちやすくDIYで行うには難易度が高いでしょう。また水分を吸う性質があるため、水撥ねのあるトイレには不向きな内装壁材です。
紙クロス
パルプや再生紙、和紙などを原料としたクロスです。調湿効果や消臭効果がありますが、素材が紙のため、水に弱いのでトイレには不向きです。
タイル
タイルは、耐久性や耐水性に優れているので、キッチンやトイレ、浴室などの水周りに多く用いられる内装壁材です。近頃は、調湿性や消臭効果のあるエコカラットなども登場していて、水周り以外でも使用される機会が多くなりました。
漆喰
漆喰は、やわらかい質感を生み出すことができます。石灰石からできた消石灰に砂や糊を混ぜ合わせた塗り壁材で、防火性に優れています。耐久性が高いことが大きな特徴で、調質効果や消臭効果があります。
珪藻土
珪藻土は、植物性のプランクトンが化石化したものを原料とした自然素材の塗り壁材です。珪藻土は調湿効果があるため、夏は涼しく冬は暖かく、快適に過ごすことができます。また、消臭効果もあるため、トイレの嫌な臭いも吸い取ってくれます。
機能面は漆喰とも似ていますが、ポロポロと剥がれやすい点には注意が必要です。
壁パネル
トイレの壁の腰から下は水撥ねが起こりやすいですが、表面がツルツルの壁パネルにしておくと、汚れが染み込むことはないため、サッと拭くだけになりお手入れが簡単です。しかし、消臭効果などはないため、こまめなお手入れが必要となります。
トイレの内装壁材の費用相場を徹底比較
費用相場 | 施行の難易度 | お手入れの方法 | |
クロス(壁紙) | 1,200円~2,000円/㎡ | 〇(ビニール) | 〇(ビニール) |
タイル | 5,000円~10,000円/㎡ | △ | 〇 |
漆喰 | 800円~1,500円/㎡ | 〇 | 〇 |
珪藻土 | 1,000円~2,000円/㎡ | 〇 | △ |
壁パネル | 3,000円~8,000円/㎡ | △ | △ |
※種類によって価格は異なるため、費用相場は参考程度にしてください
内装壁材を比較すると、価格がリーズナブルでお手入れがしやすいのはビニールクロスと漆喰です。ただ、どちらも施工面では難しさもありますので、以下の段落も参考にして選んでください。
トイレのDIYリフォームの壁材の選び方

内装壁材の種類について説明してきましたが、トイレのDIYリフォームの内装壁材はどのように選べば良いのでしょうか?ここでは、トイレの内装壁材の選び方について解説します。
リフォーム後のお手入れのしやすさを考える
トイレは汚れがつきやすい空間です。小さなお子さまがいる場合は、とくに汚れてしまい、こまめなお手入れが必要です。例えばタイルは高級感を演出することができますが、目地の部分に汚れが付いてしまうと、汚れを落とすことが難しくなる場合があります。
そのため、表面がツルツルとしていて、防水性の高い素材を選ぶようにしてみてください。消臭効果や調湿質効果がある素材だと、お手入れの回数が減るので楽になります。
耐水・抗菌・防汚・消臭などの機能面も考慮する
トイレは水撥ねが発生して、汚れが付着をして臭いが気になる空間です。そのため、防汚や消臭など機能性のある内装壁材を選ぶようにしましょう。近頃は、消臭・調湿・防カビ・抗菌・汚れ防止など、さまざまな機能がついている内装壁材が登場しているため、お手入れを楽にするためにもチェックしてみてください。
施工性のメリット・デメリットも考慮する
ビニールクロスはリーズナブルで防水効果もありますが、トイレのリフォームを行う上で注意点があります。それは、トイレのパイプ部分の裏側が施工しにくいということです。
そういう意味では、失敗しても塗り直せる漆喰がオススメです。
一方、トイレという狭い空間で漆喰を使うのは、準備の面や動きづらさの面ではマイナスもあります。
自分好みの内装壁材で楽しくDIYしよう
今回はトイレの壁材の選び方について解説をしました。壁紙・タイル・漆喰…それぞれの内装壁材には長所や短所があります。特徴と費用を理解した上で、最適な内装壁材を使用しましょう。
トイレの壁のリフォームは簡単そうですが、狭さやパイプを考えるとプロのように完璧に仕上げるのは少々難しいです。とはいえ、隅々までチェックされるような場所ではないので、まずは気軽にチャレンジしてみましょう。ぜひ、この記事を参考にしていただき、自分の手でトイレを素敵な空間にしてみてください♪