トイレの壁を漆喰にしたいと考える方が近年増えてきています。
クロスにはない独特の風合いに一度DIYしたいと考えている人も増えてきました。
しかし、漆喰がどんな性質を持っているのか、そのメリットやデメリットについて、いまひとつピンとこない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではトイレの壁を漆喰にするメリットとデメリット、DIYで施工することは可能なのかどうかについて詳しく解説します。
トイレの壁を漆喰にするメリット

トイレの壁をクロスから漆喰にすることで、見た目の変化だけではなく、様々なメリットがあります。
まずはトイレの壁を漆喰にするメリットについて詳しくみていきましょう。
調湿性がある
トイレの壁を漆喰にするメリットは、調湿性があり快適なことです。
漆喰には細かい気孔がたくさんあり、過剰な湿気や温度を吸収し、逆に湿度や気温が低くなると水分を放出し、最適な湿度になるよう調整してくれます。
特にトイレは狭い空間で湿気がこもりやすいため、吸湿性の効果が実感しやすいです。
湿気が少なくなることで、カビやダニの発生も抑えられますよ。
「トイレをできるだけきれいに使いたい」
という人に漆喰はおすすめです。
イヤなにおいを吸収する
トイレの壁に漆喰を塗るメリットはイヤなにおいを吸着してくれることです。
トイレはどうしてもにおいがこもりがちな空間ですので、換気扇を回しても中々なくならないにおいが気になる人も多いのではないでしょうか。
漆喰の壁は消臭性があり、そのにおいを吸収してくれる効果があります。
そのため、トイレの中のにおいをなくしたいという人にもおすすめの材料なのです。
メンテナンスがいらない
トイレの漆喰は一度施工したら、特別なメンテナンスをする必要が基本的にありません。
クロスなどの場合、10年程度経過すると徐々に剥がれたり、色あせたりするものですが、漆喰の場合にはそれほど大きな変化がなくきれいな状態を維持してくれます。
汚れがどうしても気になる場合には、表面の汚れは消しゴムや紙やすりで削ることできれいになりますよ
クロスの場合はきれいさを維持しようとすると10年から20年の間に一度クロスの張替えをしなければいけませんが、漆喰の場合は、塗り替えなどを行う必要はありません。
「張り替えなどでコストをかけたくない」
という方には漆喰の方がおすすめです。
トイレの壁を漆喰にするデメリット

漆喰の壁はクロスと異なり、調湿性などの性質を持っていますが、注意するべきデメリットもあります。
ひび割れが起きる
漆喰のデメリットはひび割れが起きる可能性があることです。
トイレなどではあまり問題にはなりにくいですが、急激に乾燥するなど激しい壁の収縮が起きるとひび割れが生じることがあります。
また壁の角の部分はそこからひび割れしやすく、これ自体を避けることは難しいです。
とはいえ、ひび割れたことで、耐久性や性能に大きな変化はありませんが、部分的な補修は可能です。
染み込んだ汚れが落としにくい
漆喰の表面についた汚れは消しゴムや紙やすりで簡単に落とせますが、液体などで奥に染み込んでしまうと、そう簡単には落とせません。
特に男性が立った状態でトイレを利用すると、飛散してしまい、少しずつ汚れてしまいます。
すぐにその汚れを落とせば、問題ないのですが、一度汚れが染み込んでしまうと消しゴムなどでは簡単に落とせませんので、できる限り飛散させないような工夫をする必要があるでしょう。
クロスよりもコストが高い
漆喰を施工する場合、壁に漆喰を塗り込んで乾かすという工程が必要になり、クロス貼りよりも時間と手間がかかることが多く、施工費用が高くなってしまいます。
ただし、施工したら再施工は基本的に不要なため、長い目で見るとコストパフォーマンスは悪くありません。
ものをぶつけると欠けてしまう
漆喰に先が尖っているものをぶつけると比較的欠けてしまいやすいことがデメリットです。
クロスでも壁にぶつけると欠けてしまうことはありますが、漆喰の方がやや欠けてしまいやすいと言えます。
ただし漆喰の場合は欠けてしまっても部分補修が可能です。
漆喰は欠けやすいというデメリットがありますが、補修も容易なためきれいな状態を維持することは難しくありません。
トイレの壁を漆喰にするDIYはできるの?
トイレの壁の漆喰DIYは、取り組みやすいDIYのひとつです。
トイレは面積が狭く、失敗しても材料費のロスが少なく済むからです。
「プロのようにしっかりと仕上げたい」
と仕上がりのレベルまで求めると難易度は高いですが、漆喰の場合には少々荒さがある仕上げでも、独特の風合いが出て、それほど悪目立ちしにくいですよ。
「DIYしてみたいけれど、失敗しないか不安」
というような方はまずトイレの漆喰からはじめてみるのもおすすめです。
まとめ
この記事では、トイレの壁に漆喰を塗るメリットとデメリットについて具体的に解説しました。
漆喰には調湿性やにおいの吸収機能があり、トイレに使うのにもってこいの建材です。
トイレは面積が狭いため、DIYの挑戦がしやすく、失敗しても、それほど大きな損害にはなりません。
また、簡単とまでは言えませんが、難易度がそれほど高いわけでもありません。
この機会にトイレの漆喰塗りに挑戦してみてはいかがでしょうか。