初めての漆喰DIYは寝室がおすすめ!その理由と手順を解説

「漆喰の壁でおしゃれな寝室にしたい!」

「寝室の環境を快適にしたい」

そんな風にお考えの方も多いのではないでしょうか。

漆喰は消臭性や調湿性があり、カビやダニの発生を抑え、寝室を快適な環境に整えてくれます。

そんな漆喰をDIYしたいという人もいますよね。

そこでこの記事では寝室に漆喰を塗るメリットや実際に塗るまでの手順について詳しく解説します。

寝室が漆喰でDIYするのにおすすめできる理由

寝室にDIYで漆喰を塗るのに、おすすめできる理由がいくつかあります。
ここでは、寝室を漆喰でDIYするのにおすすめできる理由について解説します。

もし失敗しても、他人に見られる心配がないから

寝室を漆喰でDIYするのにおすすめできる理由は、失敗した場合に、他人に見られる心配がないからです。

寝室はプライベートな部分のため、お客様や友人などが入る機会が少ない場所です。

これがリビングなどの場合は失敗が自分達だけではなく、周りの人たちの目にもついてしまい、人を呼びにくくなってしまいます。

そのため、もし失敗して見栄えが悪くなったとしても、そこまで大きな問題になることはないでしょう。

調湿性があり、部屋が快適になるから

寝室に漆喰がおすすめできる理由は、漆喰には調湿性があり、部屋を快適にしてくれるからです。

「夜ジメジメして寝にくい」なんて体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

漆喰は調湿性があることで、部屋の湿度を快適な状態に保ちやすくなります。

また湿気が少ないとカビやダニの繁殖も抑えられるため、清潔な環境を維持したい場合も漆喰はおすすめできますよ。

科学物質や嫌なニオイを吸収してくれる

漆喰には、湿度を調整するだけではなく、住宅に含まれているホルムアルデヒドを吸着してくれる性質があります。

漆喰を塗ったからと言って、0になるわけではありませんが、シックハウス症候群などが気になる人にとってはメリットが大きいでしょう。
また、漆喰には消臭性があり寝室のニオイが気になっていた方にもおすすめです。

寝室の壁に漆喰を塗る手順

寝室の壁に漆喰を塗る手順

漆喰を塗るために準備するものが以下の通りです。

・カッター(スクレイパーも可)
・霧吹き
・コテ
・コテ板
・シーラー(※1)
・ローラー
・漆喰
・脚立
・マスキングテープ・マスカー(※2)
・養生テープ
・バケツ

これらの道具はホームセンターなどで全て購入できるはずです。

スクレイパーとは、壁紙を簡単にめくるための道具です。
カッターよりも一度に広くめくれ効率的ですが、他にあまり使い道がないため、なくても十分に作業可能です。

1,000〜2,000円程度で購入できるため、購入をおすすめします。

※1 塗料などの付着をよくしたり古壁から出るアクの滲みを止めたりするための下塗り材
※2 マスキングテープと養生シートを一体化させた資材

またこれらのグッズも必要に応じて準備してください。

・ゴム手袋
・新聞紙や濡れ雑巾
・作業用メガネ
・マスク

漆喰はアルカリ性のため、直で触れると肌荒れを起こしてしまいやすいです。
目に間違って入ってしまうと、場合によっては病院に行く必要も出てきます。
細かい埃が出るため、快適に作業したいのであればマスクも欠かせません。

1.養生する

最初に養生(塗装する場所の保護)をしっかりと行いましょう。
具体的には以下の手順で行います。

・壁の近くにある家具を漆喰が塗れる程度まで、動かす
・コンセントやスイッチを養生テープで塞ぐ
・建具や漆喰と塗らない部分の境目をマスキングテープでカバーする(壁から1〜2mm空ける)
・布団などに漆喰が付着しないようしっかりとカバーする

養生を行うことで、壁や塗らない部分を汚さずに済みます。
最後には剥がしてしまうものですが、養生は仕上がりの美しさにも影響しますので、丁寧に作業してください。

漆喰は細かい粒子が飛んでしまうため、DIYをする場合は、中にある家具全て外に出す方が好ましいですが、大きい家具やベッドは難しい場合もあります。

その場合は、マスカーを使って漆喰の粉が入り込んでしまわないようにしっかりとカバーしましょう。

2. 浮いている部分や剥がれかけている部分を剥がす

次に浮いている漆喰や剥がれかけている壁紙があればそれを取り除きましょう。

壁にしっかり貼り付いているビニールクロスをわざわざ剥がす必要はありません。
しかし、浮いているクロスはその凸凹が漆喰の表面に浮き上がってくることがあります。
また、剥がれているクロスの上に塗装するといずれ漆喰ごと剥がれてしまう恐れも。

そのような部分は、カッターやスクレイパーを使って剥がしましょう。
特にジョイント部分については、浮きや剥がれが起こりやすいため、しっかりと確認し、必要であれば剥がしてください。

3. 残った裏紙をめくる

クロスを剥がすと、裏紙が残ることがあります。
この裏紙も丁寧に剥がす必要があります。

剥がすには霧吹きで壁に軽く水を吹き付けましょう。
しばらく経つと裏紙がふやけてくるので、手やカッター、スクレイパーを使って簡単に剥がすことができます。

4. シーラーを塗る

次はローラーでシーラーを塗りましょう。
漆喰の剥がれやアクの滲みが起こる恐れがあるため、丁寧に作業してください。

30分〜1時間ほど空けて少し乾かしてから漆喰を塗り始めましょう。

5. 漆喰を塗る

漆喰を塗ると一言でいっても、いくつか手順があります。
漆喰を塗る時には以下の手順で行なっていきます。

・コテ板に練った漆喰を乗せる
・コテ板を壁にくっつけながら、コテで漆喰を壁に塗りつける
・このとき下から上に薄くのばすようにする

塗りながら少しずつ角度を水平にしていくと、きれいに塗れますよ。
コテの角度を立てすぎると、漆喰を削いでしまうこともあるので注意してください。

また、このとき厚みを出しすぎないよう、なるべく薄く仕上げるようにします。
厚みの目安としては1〜3mm、下地が透けて見えてしまわない程度を目安にするとよいでしょう。

平滑に仕上げるのはかなりの技術が必要ですが、コテムラを少し残しながら仕上げても独特の味わいがありますよ。

塗り終わったら、乾く前にマスキングテープを剥がしてください。
乾いてから剥がしてしまうと、漆喰を削ってしまうこともあります。

また、漆喰がある程度乾いたら、家具やベッドを元の位置に戻しましょう。

DIYで寝室の漆喰を塗る注意点

DIYで寝室の漆喰を塗る注意点

DIYで寝室の漆喰を塗るときにはいくつか注意するべきことがあります。
この注意点を守らなければ、寝室の漆喰を塗った後、剥がれてしまうなどして失敗してしまいます。

家具はできれば外に出す

DIYで寝室の漆喰を塗る場合、できれば家具は外に出しておきましょう。

漆喰は細かい粒でついてから拭き取ろうとすると細かい傷が入ってしまうこともあります。

そのような事態を回避するには外に出して粉が付着しないようにすることが効果的です。

それが難しい場合には、マスカーをしっかりとかけてテープで塞ぎ粉が侵入してしまわないようにしましょう。

下地処理は丁寧に行う

寝室の漆喰を塗る際、下地処理は丁寧に行いましょう。

・浮いているクロスを剥がす
・裏紙までしっかりとめくる
・シーラーを塗り忘れなく塗る

これらの作業を必ず守ってください。
下地処理が甘いと、漆喰を塗った後で、剥がれてしまう原因になります。

厚塗りしすぎない

漆喰を塗る時には厚塗りしすぎないように注意してください。
漆喰を塗る際にはなるべく1〜3mm程度を維持します。
それ以上の厚みで塗ってしまうと、漆喰の自重に耐えきれず、剥がれてしまう原因になります。

スケジュールには余裕を持って

寝室の漆喰を塗る時のスケジュールはなるべく余裕を持たせるようにしましょう。
寝室の漆喰は施工面積ある程度面積があるため、1日で終わらず2〜3日かかってしまう可能性も十分に考えられます。

1日で終わらそうとするのではなく、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。

まとめ

この記事では寝室に漆喰を塗る手順について、詳しく解説しました。

寝室に漆喰を塗ることで見た目にキレイなだけではなく、寝室を快適な空間にすることができます。

この記事を参考に寝室の漆喰施工にチャレンジしてみてください。