白くおしゃれな漆喰に憧れる人も多いのではないでしょうか。
独特の風合いがあり、DIYでも作業できることから、DIYで挑戦する人も増えてきました。
しかし、そんな漆喰も適切な方法で施工しなければ失敗してしまうかもしれません。
この記事では漆喰のDIYの失敗事例としてよくあるケースと対処法を紹介します。
漆喰のDIYで失敗するケースは?
漆喰のDIYで失敗するケースは、表面が汚れてしまった、漆喰が剥がれてしまった、仕上がりが荒くなってしまった、などが挙げられます。
ここではそれぞれの失敗のケースや原因を解説します。
漆喰が剥がれてしまった
漆喰DIYの失敗事例の一つ目は漆喰が剥がれてしまった場合です。
漆喰は適切な処理をしていなければ、下地が剥がれてしまいますが、その原因はいくつか考えられます。
次で具体的に見ていきましょう。
既存の下地を取り除いていなかった
漆喰の失敗事例としてあげられるのは、既存の下地が取り除かれていなかった場合です。
たとえば、既存の砂壁やビニールクロスの状態が悪い場合、その上からそのまま塗ってしまうと、既存の下地ごと剥がれてしまう場合があります。
下地の状態がよい状態であれば、剥がさずに済む場合もありますが、そこまで状態がよいことはあまりありません。
そのため、既存の下地の状態が悪い場合は、下地を一度取り除き、施工できる状態にしましょう。
この作業は手間暇がかかる作業ですが、失敗しないためには重要な工程です。
下地処理が適切に施されていなかった
漆喰のDIYの失敗事例として下地処理ができていなかったことが挙げられます。
漆喰を塗る前には下地の状態に合わせて、シーラーやプライマーを塗って処理します。
シーラーやプライマーを塗ることで、漆喰と壁の密着性を高め、漆喰が剥がれるのを防いでくれるのです。
シーラーやプライマーが適切に処理できていない場合は、剥がれるリスクが高まるため、きちんと塗布しましょう。
漆喰の厚さを出しすぎた
漆喰が剥がれる原因は、漆喰の厚さを出し過ぎたからという原因も考えられます。
漆喰はそこそこ重量があるものです。
そのため、あまり厚みを出しすぎてしまうと、漆喰の自重に耐えきれず剥がれてしまう可能性があります。
このような事態に対応するためには、漆喰の厚みを出しすぎないようにすることが大切です。
漆喰の厚みは平均1〜3mm程度に抑え、最大でも5mm程度にしましょう。
漆喰の表面が汚れてしまった
漆喰のDIYの失敗事例で多いのは、漆喰の表面が汚れてしまった場合です。
漆喰に汚れのようなものがついた場合、多くの場合は汚れではなく、下地内部から出てきたアクだと考えられます。
漆喰にアクがついてしまった場合、内部まで浸透しているため、剥がさない限り改善しません。
そのため、下地処理の段階でアク止め効果があるシーラーやプライマーを塗布して対処しましょう。
見た目の仕上がりが荒くなってしまった
漆喰のDIYで失敗する事例としてあげられるのは、見た目の仕上がりが悪くなる場合です。
漆喰はDIY初心者でも、適切な手順で施工すれば、DIYは十分可能です。
しかし、きれいに仕上げようとすると、技術が求められます。
仕上げ方によっては荒さが目立つことがあるでしょう。
DIY初心者の場合は、コテムラが目立ちにくく、仕上げの模様として見えるような仕上げ方もありますので、そのような塗り方をすることがおすすめです。
漆喰のDIYで失敗しないための対策は?

漆喰のDIYで失敗しないようにしたい、と考える人は多いでしょう。
失敗しないためには、適切な処理を行うことが大切です。
ここでは漆喰のDIYで失敗しないために何をしたほうがよいのか、具体的な対策を見ていきましょう。
下地処理を適切に行う
漆喰のDIYで失敗したくないのであれば、下地処理を適切に行うことが大切です。
具体的には、以下の点を確認しましょう。
・古い下地はできるだけ剥がす
・下地処理にプライマーやシーラーを利用する
・アク止め効果があるシーラーやプライマーを利用する
漆喰のDIYの失敗の原因の多くは適切な下地処理ができていないことが原因です。
手間がかかるうえに、大変な作業ですが、下地処理は時間をかけて丁寧に行いましょう。
荒さが目立ちにくい塗り方をする
漆喰のDIYに失敗したくない場合は、荒さが目立ちにくい塗り方で塗るようにしましょう。
DIY初心者の場合は漆喰の厚みを均等に調整して塗るのはかなり難易度が高いです。
そのため、そのような塗り方は避け、コテムラを表現として出せるように塗れるよう工夫しましょう。職人ではない以上、少々の荒さは「これも味だ」と考えられるおおらかさもあるとよいかもしれません。
また、厚みが出過ぎないようにすることも大切です。厚みを出し過ぎると、漆喰の剥がれる原因になります。
そのため、できるだけ厚みは1〜3mm、最大でも5mm以下になるよう塗りましょう。
厚みが出てしまうと、その分だけ漆喰が必要になり、コストもかさみます。
まとめ
この記事では漆喰のDIYの失敗事例や対処法について解説しました。
漆喰のDIYの失敗ケースは下地の適切な処理などの要因が考えられます。
そのため、適切な手順を踏んで作業すれば、漆喰のDIYで失敗する可能性はほぼないと言えるでしょう。
この記事を参考に失敗しない漆喰DIYの参考にしてください。