トイレの壁をDIYでリフォームしてみたい人も多いかと思います。
トイレの壁は面積も広くなく、DIY初心者でも簡単に取り組みやすい場所だと言えるでしょう。
とはいえ、DIYをあまりしたことがない人だと、どんな道具が必要か、どんな手順ですすめるべきなのかなどいまひとつピンとこないですよね。
そこでこの記事では、トイレにペンキでDIYするメリットや施工手順、注意点について詳しく解説します。
DIYでトイレにペンキを使うメリット
DIYでペンキを使うのはメリットが大きく特にDIY初心者にとっておすすめです。
ここではトイレにペンキを使うメリットについて説明します。
DIY初心者でも簡単
ペンキを使うメリットは、DIY初心者でも簡単に施工できることです。
例えば壁紙を貼るなどの作業であれば、貼るのに慣れていないと、シワができてしまうなど失敗してしまいがちです。
しかし、ペンキの場合は、壁紙の張り替えなどと比べると、気をつけるべき点が少なく、初心者でも簡単に施工できます。
壁紙の場合には重ね塗りできる
ペンキの場合、下地となる壁紙の状態が良ければ、そのまま重ね塗りすることができます。壁紙を貼る場合は既存の壁紙を剥がすので、ペンキのほうが作業工程は少ないと言えます。
但し、下地のクロスに凸凹がある場合には、その凸凹が反映される場合があります。
そのため、きちんと平面的な仕上がりにしたい場合には、パテ処理をしなければいけません。
トイレにペンキを使うデメリット
トイレにペンキを使う場合、気をつけるべきデメリットもあります。
ここでは具体的にどんなデメリットがあるのか、詳しく解説します。
下地処理が難しい場合がある
トイレにペンキを使うデメリットは、下地処理が難しい場合があることです。
壁紙の場合であれば比較的簡単なのですが、タイルの場合は塗料が付着しにくく、剥がれて失敗してしまう可能性が高いです。
タイルにどうしても施工したい場合には、上からベニヤをかぶせるか、強力なシーラーを使って塗装するなどの対処が必要になります。
ただし、強いシーラーは、その分有害物質が含まれており、ニオイがこもりやすいため、避けたほうが無難です。
ニオイが気になることがある
トイレにペンキを塗る場合のデメリットは、ニオイが気になることがあることです。
トイレは他の部屋に比べると狭い空間のためニオイがこもりやすく、換気しにくい空間などの場合、気分が悪くなる可能性があります。
ペンキのニオイをさせたくない場合は、水性塗料がおすすめです。
水性塗料であれば、ペンキに含まれるホルムアルデヒドの発散量が少なくニオイもそれほどありません。
どれが水性塗料かわからない場合には、「F☆☆☆☆(エフフォースター)」という表示があるかどうか確認することもおすすめです。
この表示がされているものはホルムアルデヒドの発散量も少なく、安全な塗料だと言えます。
壁にペンキを塗るDIYの手順

ペンキに決めたら、いよいよ塗装準備です。
DIYで壁にペンキを塗る場合の手順を詳しく見ていきましょう。
準備するもの
室内の壁を塗装するのに必要なものは以下の通りです。
・新聞紙
・雑巾
・マスカー
・マスキングテープ
・養生ダンボール
・養生テープ
・シーラー(下地の状態に応じて)
・ローラー
・ハケ
・バケット
・塗料
では次に実際に塗装する手順について詳しく紹介します。
実際の手順
ではDIYで室内壁の塗装をする実際の手順を紹介します。
養生
最初に行うのが、養生です。
塗装ではどうしても塗料が飛散してしまうため、養生が欠かせません。
床はマスカーでは破れてしまう可能性があるため養生ダンボールを使い、壁や天井で塗料が付着して困るものは、マスキングテープやマスカーで養生していきます。
このとき、配管周りもマスカーできちんとカバーしましょう。
特に建具や床の境界など塗装面に近い部位は、境目を丁寧に抑え養生していかないと、汚れてしまう可能性が高いです。
最終的には剥がすものですが、この作業の丁寧さが実際の仕上がりにもつながります。
下地処理
下地の壁の状態に応じて下地処理を行います。
この処理の内容は下地の状態に応じてやることは変わりますよ。
コンクリート、モルタル、漆喰、珪藻土の下地であれば、シーラーで接着をよくする必要があります。
クロス下地が浮いていたり剥がれたりしている場合には、パテでその下地の面をならす。状態が悪い場合には全体をパテで補修してください。
下地の状態がよく、手で触って剥がれそうにない状態であれば、軽く雑巾などで拭きましょう。
タバコのヤニやカビなどが残っていると、塗装の仕上がりに反映されてしまう可能性があります。
以上の例を参考に、現状の下地の状態に合わせて最適な処理をしましょう。
ローラーで塗りにくい部分をハケで仕上げる
塗装はきれいに仕上げたいのであれば、2回重ねて塗るのがおすすめです。
まずは塗料をバケットに移しましょう。
塗装する前には、しっかりかき混ぜてから、塗装すると色ムラが出にくいです。
最初にローラーでは届かない部分をハケで仕上げていきましょう。
少しローラーとかぶさるくらいを意識してください。
ローラーで全体を塗装する
次にローラーで全体を塗装していきましょう。
ローラーには、均一に塗料を染み込ませると、色ムラが少なくなります。
2回目できれいに仕上げるため、この段階では少々であれば、かすれていても問題ありません。
むしろ厚塗りしすぎると、表面にヒビが入る可能性があります。
重ね塗りの前に一度完全に乾燥させてください。
このとき扉や窓を開けておくと、換気時間を短くできます。
重ね塗りをする
ある程度塗料が乾いたら、重ね塗りを行います。
この時の注意点は1回目と変わりません。
ただし、2回目が仕上がりのため、できるだけムラなくきれいに仕上げることは意識しましょう。
塗装が完了したら、少し乾かしてから、養生を剥がします。
この時、完全に乾燥させるではなく、塗装が完了したらすぐでもありません。
完全に乾燥してしまうと、塗料がマスキングにくっついてしまい、壁の塗料が剥がれる恐れがあります。
逆に乾いていないと、剥がす時の衝撃で塗料が飛散してしまいます。
少し乾いたくらいの状態が一番楽に剥がせますよ。
もし完全に乾いてしまっている場合には、カッターで境目のところに軽く切れ目を入れておくと、きれいにはがせます。
DIYを行うときの注意点

壁の塗装を行う時の注意点について、ここでは詳しく解説します。
養生と下地処理は丁寧に
塗装をする時にきれいに仕上げるために一番重要なのが、下地の処理と養生です。
塗膜は薄いもののため、下地の状態がかなり強く仕上がりに反映されます。
剥がれている壁紙は必ず剥がし、下紙が残ることもあるため、パテで処理し平滑にしましょう。
この処理を怠ることで、失敗につながるケースが大部分を占めます。
時間をかけて丁寧に仕上げましょう。
下地処理と同様に、養生も重要です。
塗装の失敗でありがちなものの一つとして、塗料が塗る予定ではないところに付着してしまうことです。
これは養生が甘いことが原因で起こってしまうことが多いため、特に壁や建具の際の部分はしっかりとマスカーを貼り付け塗装中は剥がれないようにしておきましょう。
汚れてもよい服装で行う
塗装工事は汚れても良い服装で行いましょう。
一度付着してしまった塗料は、剥がすのがとても大変で、場合によっては落とせないこともあるため、もう使わないであろう服を着ておくのがおすすめですよ。
できるだけ皮膚や髪の毛は服や帽子で隠しておくと、付着する心配が少なくなります。
終わったら換気をしっかりと
トイレの塗装が終わったら、換気をしっかりと行いましょう。
狭いトイレはニオイがこもってしまいやすく、換気していないと、あっという間に充満してしまいます。
ニオイが強い油性塗料の場合はもちろん、比較的少ない水性塗料でも同様です。
トイレのDIYを気軽に楽しもう
この記事ではトイレにペンキを塗るメリットや施工手順、注意点について解説しました。
トイレは施工面積が少なく、DIYをするハードルも高くない部位で、DIY初心者の人でも気軽に取り組めます。
この記事を参考にトイレにペンキを塗るDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。